びっくり!?ガラパゴスならではの看板

世の中は看板や標識で溢れています。
今更見かけてびっくりするようなこともないですよね。
しかし、こんなものを見たら「おぉ!?」と驚いてしまうのではないでしょうか…!
すご~くガラパゴスならではでございますよ。

イサべラ島で見つけたある看板

それは初めてのガラパゴス渡航の時です。
イサべラ島に到着し、中心地からゾウガメ保護繁殖センターにかけての道のりをのんびりと散歩を楽しんでいたある時。

こんな看板を発見しました。

ガラパゴス諸島、イサべラ島で見つけたイグアナ注意看板

「イグアナが通ります、徐行してください。」

…イグアナが通ります…?

ハハッ、いくらここがガラパゴスだからといってですよ?
ウミイグアナはあくまで「海」イグアナ。
海にいる動物ですから道路を横断なんてしないじゃないですか~


めっちゃウミイグアナ通ってる

って、めっちゃ通ってる。

1匹どころか列になって歩いてるじゃないですか。
しかしこれは私が非常に運が良く、偶然奇跡的にこの現場に鉢合わせた可能性もございます。

ということで、しばらくここに立ち止まって次なるウミイグアナの通過を待ってみました。

ぞろぞろ登場ウミイグアナ

あっ、ぞろぞろ出てくる。

あの看板は大袈裟でもなんでもない、事実を表示したまでのことでした。

そう、ウミイグアナは道路にだって現れますし普通に横断するのです。
特にこの場所は頻繁にウミイグアナが横断するもはやイグアナロードで、すぐそばにあるホテルが「iguana crossing」という名前であるほど。

この光景を見て改めて、
「あぁ、私は今ガラパゴス諸島にいるんだ…」
としみじみ感じました。

看板や標識が無い場所でも要注意

こういった看板や標識はガラパゴスのいくつかの場所でも見られます。
しかし人間と野生生物の距離が近いガラパゴス、こういった表示がない場所でも普通に彼らは通りまくります。

そればかりか、路上で座ったり寝転んでいることも。

島民はそういったことに慣れていますが、私たち外部から訪れる人は本当に注意が必要です。
「ガラパゴスで車も自転車も運転しないし大丈夫だよ~」
とお思いですか?

甘い、甘いでござる。

ガラパゴスの野生生物は人間を恐れません!
警戒心が弱いため、近寄っても逃げ出さないことが多々なのです。
そんな環境でですよ?
乗り物を運転しているわけでもないから、と前方を気にせず歩いていると本当に踏んでしまいますよ!
例えそれが車や自転車であっても、同様に彼らはぼーっとのんびりしているほどですから…。

路上で眠るアシカ

動物が動くことを期待してはいけません、私たちが彼らをよけるのが暗黙の了解なのです。

この考え、日本でも応用したいですよね。
野生生物が亡くなる交通事故が少しでも減るように、
「道の先に動物がいるけど、このまま運転してれば動物の方が逃げていくだろう」
という見込みを捨てて、こちらからぶつからない心がけをしたいものです。

私は何も運転しませんが、日本でもどこに生き物が寝転がっているかわかりませんものね。
ぼーっと歩かないように心がけようっと…。

~このブログの著者の本『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん』(さくら舎)好評発売中!~


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ABOUTこの記事をかいた人

ガラパゴスバットフィッシュ愛好家、NPO法人日本ガラパゴスの会スタッフ。著書『バットフィッシュ 世界一のなぞカワくん― ガラパゴスの秘魚』(さくら舎) 。 たまたま本で見たガラパゴスバットフィッシュに大恋愛し、大学在学中に2度ガラパゴス諸島に渡航、バットフィッシュを観察。 卒業後は、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所のボランティアスタッフとして活動。およそ1年半をガラパゴス諸島及びエクアドル本土で生活した。現在、ガラパゴスバットフィッシュやガラパゴス諸島に関する寄稿、トーク、講演、メディア出演等を行っている。